GOLDFINGER'18

 

A CHI CHI A CHI 燃えてるんだろうか

もう A CHI CHI A CHI 感じたんだろうか

OH, UPSIDE INSIDE OUT きみを泣かせても

A CHI CHI A CHI それは太陽がさせたことだよ

夏の太陽が〜〜〜〜〜

 

 

 

 

前から思ってたんだけど、この曲の郷ひろみちょっと呑気すぎじゃなかろうか。

すでに A CHI CHI 状態なら燃えてるかどうかすぐに確認すべきであって、(燃えてるんだろうか…)なんてぼんやり考えてる場合じゃない。

ましてや途中で考えを放棄して夏の太陽のせいにするなんてもってのほかでしょ。

「カモ〜〜〜ン!!!」じゃないよ、お前が行ってこい。

 

どう?ちゃんと確認した?

燃えてなかった?大丈夫そう?

え、なに、やっぱり夏の太陽のせいやったの?

あー、そっか…

なんかごめんね!

まあたしかに今年暑いもんね。

 

いや本当に今年の夏の太陽どうしちゃったの?

ちょっと本気出しすぎじゃない?

平成最後の夏だから張り切っちゃった?

張り切りまくっちゃっちゃっちゃった?

でもそういうのよくないと思うな〜!

そのノリで行くと来年も新年号だからとか言って張り切っちゃうんでしょ?

あーだめだめ、太陽ってばなんにもわかってない。

そういう風に仕事のできを感情左右されちゃうようじゃまだまだプロとは言えないよ。

でもまあ若いうちはやる気が空回りしちゃうこともあるよね。

今年で何年目だっけ?

え、46億年目?

なにそれ若手の空回りと思いきやジジイのお戯れかよ。

ふざけんな。

 

なんなのこのうだるような暑さは。

まじでヤバイよね。

もうヤバイなんてもんじゃない。

ドヤバイ。

ヤバイを超えてドヤバイ、略してドバイじゃん…

 

とか言ってたら多治見(岐阜県)がドバイ(アラブ首長国連邦)の気温超えてたね。

ドバイまで超えちゃってどうすんの。

そんなの石油でも出てくんなきゃ割りに合わないよ。

もう所構わずドバドバいっちゃってほしい。

てかそれならむしろ歓迎だよね。

なんならもう2〜3℃上がってもいい。

だってこれでも日本も大金持ちだよ!

街は連日お祭りムード。

お祝いの花火もバンバン上がってる。

やがて火の粉が石油に降り注ぎ、一瞬で街が火の海に。

だから俺は言うわけ。

 

 

 

「A CHI CHI A CHI 燃えてるんだろうか〜」

 

 

 

 

 

やばいね。

 

なにがやばいって、こんなクソみたいなブログの枕で1000字も書いちゃってんのがやばいよね。

まだ本題入ってなかったのかよっていうね。

残念ながらここからが本題です。

(いやもともとこんなしょうもないブログに本題もクソもないんだけど。)

 

 

まあ散々暑い暑い言ってっけど、外に出なけりゃそこまでたいしたことないよね。

なんつったって俺らにはクーラーがついてるから。

みんなクーラーって知ってる?

あいつ気温を自在に操れるからね。

太陽でさえどんなに頑張っても雲が現れりゃどうしようもないのに、それがクーラーはいつ何時でも自由自在に温度を上げ下げできるの。

なにそれ神様と一緒じゃん…

「憎いね、三菱!」とか、そんな軽々しく扱っていい代物じゃないよ本当に。

 

今でこそエアコンの恩恵にあずかって快適に過ごしてるけど、もしこれがなかったらどうなるかわかる?

 

なんと、すげー暑い。

 

俺高校卒業してから1年間名古屋で寮生活してたんだけど、この年の夏が間違いなく人生でいちばんキツかった。

 

みんな知らないかもしれないけど、名古屋の夏はまじでバチボコ暑いから。

フェーン現象(山から暖かくて乾いた空気が下りてきて、人がやがて死ぬ)とヒートアイランド現象(都市部の気温が周囲と比べて高くなり、人がやがて死ぬ)とロナウジーニョ現象(三日三晩飲まず食わずで真夏にサンバを踊り続けると、やがて人は死ぬ)のトリプルパンチで名古屋の夏えらいことになってるから。

 

そんで当時俺が住んでた寮の部屋にはエアコンがついてなかったのね。

窓を開けても風が全く吹かなくて、むしろ熱気が入ってくるから部屋は基本的に閉めきり状態。

もう完全に地獄よ。

まず暑すぎて夜が全く寝れない。

そんで暑すぎて日の出とともに目が覚める。

そんな生活がずっと続いてた。

 

まじで他の寮生の人たちどうしてんだろ、ってのがめっちゃ疑問やった。

夜暑くて寝れんなんか聞いたことなかったし。

ていうかそんな話できる友達がおらんかった。

だってみんな飯食いながら相対性理論の話とかするんだよ?

まじで話に入れなさすぎて1年間ずっとボッチ生活。

当然寮にはテレビもネット環境もなかったし、まじで深夜ラジオだけが友達な状態。

しかもうちの寮はなかなか厳しくて、

門限(18:30)に間に合わなかったら反省文。

部屋で大きな声を出したら反省文。

部屋で口笛を吹いたら反省文。

とかいういくつかの禁止事項があって、反省文が3枚たまると強制退寮というなかなかシビアなルールだった。

だからラジオがおもしろくても絶対爆笑とかできなくて、すごくつらかった。

なかでも門限が18:30ってのがめっちゃきつくて、休みの日とかに名古屋を探検しようと思ってちょっと自転車で遠出すると18:30なんてあっという間よ。

方向音痴のくせにガンガン遠くまで行くもんだから、帰りはいっつも時間ギリギリ。

当時は今みたいにGoogleマップなんていう魔法のアプリなんかなかったから勘で帰るしかないわけ。

(名古屋って意外と都市部しか栄えてないから、光が多いところに向かえばきっと戻れるはず…)と思って光が多い方多い方に半泣きで自転車を鬼漕ぎしてた記憶がある。

んで案外それで帰れたりするのよね。

その話を「ああいうときって第6感が働いてたりすんのかねえ〜」なんて友達に話したら「光に向かってひたすら進むって、なんか虫みたいだね。」って言われた。

ひどい。

 

そんなわけで他の寮生との関わりがなさすぎて、みんな沖縄出身なのかなあ〜とか思いながら俺も必死に耐えてた。

ひどいときは無意識のうちにひんやりとしたところを求めてか、朝起きたら廊下で寝てたり共用の洗濯機が置いてあるランドリールーム?で寝てたりしてたことがある。

早朝だったし、毎回自分で起きてたからたぶん誰の目にも触れてなかったんだと思うけど、もし見られてたらなかなかショッキングな光景やったやろうな。

 

そんなこんなで根性だけで名古屋の夏を乗り越えて、いよいよ退寮の日。

荷造りもあらかた終わり、最後に窓際の室外機?みたいな機械の上に置いてた唯一の友達だったラジオを持ち上げると、ラジオの下から送風口がひょっこり顔を出した。

もしや…と思い周囲を探すと近くになにやら開けそうなフタがある。

嫌な予感しかしない。

開くとそこには「冷房」と「暖房」の2文字が。

 

「いやうそーーーーーーーん!!!!!」

 

寮中に響き渡る悲痛な叫びにすぐに寮母さんが駆けつけた。

 

「濱本くん!!どうしたの?!!」

 

「いや僕今日で退寮なんですけど、ここのエアコンの存在に今まで気付きませんでした。」

 

「え?!夏はどうやって過ごしたの?」

 

「根性です…」

 

「………(絶句)」

 

「…濱本くん。」

 

「はい…」

 

「大きい声出したから、反省文ね。」

 

「えっ、あの、僕今日で退寮なんですけど…」

 

「うん、だけど決まりだから。」

 

「うそーん…(小声)」

 

 

 

 

おしまい