LDK48

アイドルグループと思いきや、驚異の間取り。

48ヶ所のキッチン。

使いこなせる自信ないな〜。

 

そんなわけで、行ってきましたよ。

いや、新しいマンションの内見ではなくて!

アイドルグループの方ね。

 

縁あって、今をときめくスーパーアイドル乃木坂46の握手会に参加してきました。

何を隠そう実は大の乃木坂ファンなので、これにはまじであげぽよもみじ饅頭!ってかんじでした!

ちなみに俺の知ってる乃木坂の知識をひけらかすと、「かわいい」「団体行動が上手」「たまに歌う」「かわいい」「平成生まれ」「俺よりも背が低い」「お腹が空くと食事をとる」「絶対にあげぽよもみじ饅頭とか言わない」とまあこんなかんじです。

 

ちなみに俺の推しメンは与田ちゃん。

みんな与田ちゃん知ってる?

与田ちゃん超かわいいからみんな見て。

俺とかまじで与田ちゃんにゾッコンラヴだから。

ラブじゃなくてラヴね。

ピザじゃなくてピッツァ、ヨダじゃなくてヨドァだから。

いや、与田は与田か。

でもさ、握手会って数秒とはいえ無言ではないじゃん。

ああいうときってみんな何話してんだろうね。

 

「いつも見てます!」

違うな、いつもは見てない。

 

「応援してます!」

うーん、これだけ彼女のことを知らない中で、果たして俺は彼女を応援してると周りのオタクに胸を張って言えるだろうか…

 

「頑張ってください!」

そんなこと言われなくても彼女は頑張ってるし、俺は別に彼女に頑張ってほしいわけじゃないしな…

 

「お勤めご苦労様です!」

いやこれは絶対に違う、なんかもうすべてが寒い…

 

え、待って言うことないじゃん!

しかも人の数がえぐいから油断してたけど、思いのほか列の流れるスピードが速い。

このままやとすぐに順番が回ってまう。

 

焦れば焦るほど考えはまとまらないし、列はどんどん進んでいく。

ブースの中から握手を終えた人たちがどんどん出てくる。

それにしてもみんなみっともない顔してんなあ。

ほとんどの人の口元が緩んじゃってて(でもたまに悲壮感に満ち溢れた人もいる)、会う前から与田ちゃんの破壊力のすごさを体感することとなってしまった。

 

でもこれだけ多くの人を笑顔(たまに悲壮感)にできるなんてやっぱアイドルはすごいなあ。

きっと日々いろんな媒体を通していろんな人を笑顔にしてんだろうなあ。

俺なんてせいぜい自分の目の前の人を笑顔にすることくらいしかできねえもんなあ。

ちょっと待ってなにそれ素敵。

今のすごくよくなかった?

俺ってばアイドルの素質あるんじゃないかしら。

なんかテンション上がってきたぞ。

おら、アイドルになりてえ。

でも改めてアイドル目線に立って考えると、与田ちゃんをはじめとした乃木坂46のメンバーの皆さんのすごさがよくわかるな…

じゃあアイドルになる前に、まずはひとりのファンとしてアイドルの与田ちゃんにお礼を言おう。

 

「いつもみんなを笑顔にしてくれて、僕たちに日々の活力を与えてくれてありがとう。」

 

いや〜、逆にこれしかないな。

ここで与田ちゃんに直接お礼を言うことで、ファンとしての活動をすべて清算しようと思う。

言わばこれは俺のファンとして乃木坂46との決別、そして必ずアイドルになるという俺なりの決意表明でもあるのだ。

なんとか自分の番が来る前に言うことが決まって本当によかった。

なんだ、俺にもちゃんと伝えたいことあるじゃん!

しかも、こんな熱い想いがあるなんて自分でも驚きだ。

そうこうしてるあいだに一緒に行ってた友達がブースの中に消えていった。

いよいよ俺の番。

次この会場に来るときはアイドル側の人間としてになるだろう。

それではお手並み拝見の意味も込めて、いざ行かん…!!!

 

 

 

 

与田ちゃん(にこにこ)

 

俺(うわ、かっっっわ…!!!)

 

与田ちゃん(…?)

 

俺「ひひ、あ、ありがとう、ございましぇす」

 

与田ちゃん「あ、うん、ありがとー!」

 

 

 

 

ブースから出てきた俺はどんな顔をしてただろうか。

そうか、たまにブースから出てきた悲壮感に満ち溢れた顔の男たちの正体はこれか。

彼らもまた、かつてアイドルを夢見ていたアイドルの亡霊なのだろう。

 

圧倒的完敗だった。

でもなぜか悔しさはない。

そうか、あれが本物のアイドルか。

 

彼女たちを前にして「おら、アイドルになりてえー!」なんて、考えがあまちゃんだった。

きっと能年玲奈に「俺アイドルになれると思う?」って聞いたら「のん」って言われるだろうな。

 

おしまい